―「メイド喫茶元オーナー・ヒロN『脱・非モテ講座』」は、メイド喫茶元オーナー・ヒロN氏が、メイド服を脱いだ素顔の女の子と接して得たノウハウを非モテタイムズで教えるコラムです。―
今回はいつものQアンドAではなく、座談会です。
とある女の子のマンションの一室。女の子たちが集まりました。ここの住人M子、M子の職場の同僚F美、K子、Y香の四人。皆、クリスマスの予定が入っていない独女。そして、ヒロNの5人。
本来女子会には参加できない筈ですが、ヒロNはもうおっさんなので、男子には数えられてなく、こういう会にも同席することができるのです。都合がいいというか、悲しいというか。まあ、いいでしょう。早速、会が始まりました。
鍋を囲んで乾杯！
お酒を呑む子、呑まない子、それぞれいますが、皆、部屋が暖かいのと、テーブルに置かれた鍋の熱気で、顔が赤くなっている。3人は、M子に借りたジャージ姿だが、Y香だけ、ジャージがなかったので、チェックのミニスカートのまま。ちょっと目のやり場に困る。
Y香「ヒロNさんとかあ、ちょっと脚を見る目つきがやらしいんですけどお」
ヒロ「えええ、そんなことないよ。見てねえよ」
Y香「えええ、さっき、目線感じたあ」
ヒロ「ええと、まあ、そりゃあ、目に入って来ちゃうんだから、しょうがないだろ。見たくて見てんじゃないから」
Y香「えええ、ひど～いい」
ヒロ「何、Y香、見られたいの？見られたくないの？」
Y香「えええ？ ヒロNさんだったら、ちょっと見せてあげてもいいかなあ、なんて。見る？」
M子「Y香、もう酔っ払ってんじゃないの？ ヒロNさんからかうのやめなよ。」
ヒロ「そうだぞ！ おじさんをからかうもんじゃありません！」
Y香「は～い、すいませ～ん」
F美「ところでさ、Y香、クリスマスは？ A君と一緒なの？」
Y香、口をとんがらせて、首をふる。
F美「えええ、別れちゃったの？」
Y香「そういうわけじゃないんだけどさあ、なんだか、最近はっきりしなくてさあ、あいつ。それに、Y香の方も、ちょっと醒めちゃったっていうかさあ」
M子「えええ、A君、もったいないじゃん、ちゃんと連絡した方がいいよ。クリスマスどうするって」
Y香「だってえ、それで、断られたら、きついじゃん。」
M子「えええ、そっかあ。A君の方からも連絡ないんだ。」
K子「じゃあ、やっぱりY香から、連絡した方がいいよ。ダメならダメではっきりするジャン。」
■その時、Y香にメールが入る。
M子「おおお、A君かな？」
Y香、メールを閉じながら、「Dだった」
F美「なんだ、Dか」
K子「圏外だね。」
M子「あいつ、マザコンで、ナルちゃんだろ？」
Y香「そ。お母さんとケーキ食べてろってえの」
全員笑う。
Y香「でもさ、あたし、Dは、ちょっとタイプなんだよ」
全員「ええええ」
Y香「だって、可愛いじゃん、顔が」
M子「えええ？ そうかなあ」
F美「M子は、T君推しだもんね。マッチョ好きだから」
K子「でも、T君だって、ナルちゃんじゃん。この前、自分の腕見てうっとりしてたよ」
F美「わああ、ありえな～い」Y美「きも～い」
M子「いいじゃん、ナルでも。マッチョなら。」
Y香「どこまで、マッチョ好きやねん。」
F美「ねえねえ、今メールしちゃいなよ、Tに。クリスマスどうしてる？ って」
全員、大盛り上がり。はやされて、
M子「いいよ！」
とメール打つ。
K子「ね、なんてなんて、送ったの？」
M子「ええ、普通。……クリスマス何してるの？ って」
K子「えええ、一緒に会おうよ、って打ったほうがいいよ、T鈍いからさあ」
M子「えええ、いいよお。そこまでバカだったら付き合わない。あ、来た」
Y香「なんてなんてなんて来た？」
M子「……予定ないけど、……会う？ って」
Y香「やったあ！ 独女卒業！」
■M子、返信を送る。
M子「やっぱ、断った。」
K子「えええ？ なんでえ」
M子「だって、なんか、上から目線ぽかったんだもん。会ってやろうか、みたいな」
F美「ええ、そっかあ。それはちょっとやだねえ。」
Y香「あ、今度はあたしに来た！」
K子「誰々？ A君？ D？」
Y香「A君。……クリスマスは家にいろって言われたんだって。ごめんって」
Y香、ちょっと凹んで涙ぐむ。
M子「なんだよ、あいつ！ ゆるせねえなあ」
F美「そうだよ、ひどい！」
K子「ひどい、ひどい」
Y香「……ごめんね。もう大丈夫だよ。」
M子「じゃあ、クリスマスもこのメンバーで、非カレ女子会やろうよ！」
Y香（気を取り直して）「いいねえ。ヒロNさんもね！ 一緒だよ」
ヒロ「え！ だって、オレは、」
F美「また、お鍋を作ってよ！ あ、そうだ、クリスマスだから七面鳥もね」
Y香「七面鳥、七面鳥」
ヒロ「しょうがねえなあ。」
K子「いいじゃん、クリスマスに、こんな若い子に囲まれてさ。よ！ 幸せモノ」
Y香「七面鳥、七面鳥」
ヒロ「やれやれ」
てなことで、独女大女子会＋おっさんの夜は更けていくのであった。
案外、女の子は、こんな感じで、非カレでクリスマスを過ごしている子も多いのであります。
非モテ男子は、クリスマスなんて、皆、女の子は、デートに出払ってしまってるだろう、と諦めて、声もかけないケースが多いのですが、実態を知ると、そうでもない。
うちのメイド喫茶でも、クリスマスのシフト、埋まらないんじゃないか、と心配したりしましたが、結構、希望者多かったりしました。予定もなくて、家にいてもつまんないので、お店に出たいです、とかね。
それで、いつもより、人数を増やして、オープンしたら、なんと、肝心のお客さんが全然来ない。お客さんの方が、クリスマスにヒマだと思われたくない、なんて、見栄を張るんだなあ。素直に来れば、楽しかったのに。いっそのこと、独女と非カレで、恋活パーティーでもやったらええんでないかい、と思うんだけど、どうですか？ 今年のクリスマス。そう言えば、25日は、非モテ公式オフ会が催されるそうな。僕も見学に行こうかなあ。
さて、次回は、また、設問形式に戻りましょう。
「僕だって、健康な男子だから、○ックスをしたい時はあります。でも、いろいろ面倒くさいから、AVとか見て、自分で済ませてしまいます。○ックスしたい気持ちと、女の子と恋愛したい気持ちとは、なんか別々のような気がして、なんだかピンと来ません。こんな僕は、異常なのでしょうか？」
これについて、考えてみましょう。
（ヒロN）
（参考リンク）
・【12/25(土)】第19回非モテSNSクリスマス大会議 ～H-1グランプリ非モテ日本代表決定戦『クリスマス昼間、阿佐ヶ谷に参加者来るのか？』『大丈夫だ、問題ない』～
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ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」（いずれも無双舎刊）・ヒロN氏のブログ 「ヒロＮ式！」
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